医療法人鉄蕉会 亀田総合病院
一般には「亀田総合病院」として案内されています
国に届け出ている再生医療等の内容(厚生労働省の公表情報より)
70点 / 100
公式サイトを確認して採点しました
2026年8月17日時点の公式サイトの記載をもとに、18項目を確認しています。 点数は公開されている情報の量を測ったもので、治療の効果や医師の技量とは関係ありません。
開示のそろい方は当サイトの上位です。それでも確認しておきたいことがあります このページは、当サイトが確認した520院の中でも開示がよくそろっているほうです(採点は66点/94点満点で、全体4位)。計画番号(PB3220030)と委託先の細胞培養加工施設の番号(FC3140003/セルポートクリニック横浜 CPC)を両方出し、凍結保管期間を2年と明記し、受けられない条件を7項目、中止基準を4項目挙げ、さらに自院の3つの方法を価格つきで比較しています。「乳がんで失われた乳房を元通りに戻すものではなく、何かの手段(材料)を使って乳房を作っていく治療です」と限界も書いています。そのうえで確認しておきたいのは3点です。1つ目は、投与前の品質検査について「品質検査が行われ」とあるものの検査項目(無菌性、細胞数、生存率など)の名前が書かれていないこと。2つ目は投与する細胞数が書かれていないこと。3つ目は、手術の回数によって総額が変わるので(105万円〜、2〜3回になることがある)、自分の場合は何回で総額いくらになるかを書面で受け取ることです。なお乳房再建の方法は、この治療のほかに自家組織皮弁法や乳房インプラントもあり、同院はそれらも並べて説明しています。外来は千葉県(亀田クリニック、幕張クリニック)と東京都(亀田京橋クリニック)の3か所で、説明だけ聞きたい場合も予約して受診できると書かれています。
乳がん術後の乳房再建に培養脂肪幹細胞を使う治療です。計画番号・委託先の施設番号・凍結保管期間・禁忌・3方式の価格比較まで揃い、当サイトの採点でも上位に入ります。
- 幹細胞治療
- 局所注射
このクリニックの特徴
公式サイトに書かれている内容から、判断材料になる点を抜き出しました。 当サイトの評価や感想ではなく、確認できた事実だけを載せています。
- 計画番号と委託先の施設番号を両方明記しています。「再生医療等提供計画を厚生労働大臣に提出し、再生医療提供計画(計画番号 PB3220030)が受理されています。治療は亀田総合病院手術室で行なわれ、細胞加工と培養細胞の保存は委託先(セルポートクリニック横浜 CPC(施設番号: FC3140003))で行われます」。計画番号と細胞培養加工施設の番号がそろっている院は、当サイトが確認した519院でもごく少数です
- 適応が当サイトで初めて見るものです。届出名は「培養自家脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた乳がん術後の乳房再建」。美容目的や関節の痛みではなく、乳がんの手術で失われた・変形した乳房を再建するための治療です
- 自院の3つの方法を比較表で並べ、価格も並べています。単純脂肪注入 約55万円、脂肪幹細胞付加脂肪注入(セリューション法・第III種)約113万円(税抜)、培養脂肪幹細胞付加脂肪注入(第II種)約110万円(いずれも片側・乳房温存後の変形の場合)。必要な脂肪の採取量、生着率、放射線療法後の乳房への注入の適応まで3方式で書き分けています
- 費用に含まれるものを明記。「本治療にかかる費用には、細胞採取、細胞加工費用、再建手術、入院費用などが含まれ、105万円〜となります」「本治療にかかる合計の費用は、入院日数や再建手術の内容(回数、両側または片側など)によって、異なります」。費用について書面での説明もあると記載
- 凍結保存とその期間を明記。「増やした幹細胞は品質検査が行われ、凍結保存されます」「細胞の凍結保管期間は2年間としています」。2回目以降の手術では凍結保存した幹細胞を使うため、脂肪採取が不要になることも書いています
- 受けられない条件を7項目公開。現在治療中の乳がん以外のがんを合併、乳がんの再発転移があり治療中またはその疑い、ヒト免疫不全ウイルス感染症が否定できない、コントロール不良な虚血性心疾患・糖尿病・精神障害の合併、ゲンタマイシン等のアミノグリコシド系統の抗生剤あるいはアムホテリシンBなどのポリエン系統の抗真菌剤に対するアレルギー、20歳未満、医師が不適当と判断した場合(妊娠中もしくは不妊治療中、喫煙者、全身麻酔手術に不適な健康状態、手術後に通院できないことがあらかじめわかっている方)。抗生剤と抗真菌剤の系統名が挙がっているので、培養に何を使っているかも読み取れます
- 中止基準を4項目公開。患者からの中止希望、細胞の培養等が計画通りに実施できなかった場合や加工された細胞の品質に異常が認められた場合、明らかな副作用の発現、その他医師が不適当と判断した場合
- 治療の限界をはっきり書いています。「乳がんで失われた(または変形した)乳房を元通りに戻すものではなく、何かの手段(材料)を使って乳房を作っていく(再建をする)治療です」「本再生医療はその手段の一つであり、適応にならない場合もあります」「担当医と患者さまが仕上がりのゴールを決めて計画されるものであり」
- 治療の流れを工程ごとに時間つきで公開。①幹細胞分離のための脂肪採取(局所麻酔下、注射器による吸引または1cm程度の皮膚切開、20〜30分)②委託先で幹細胞を含む間質血管細胞群を分離・培養・品質検査・凍結保存 ③再建手術日に幹細胞が病院へ届き、全身麻酔下でお腹や太ももから脂肪を採取(約30分)、脂肪と幹細胞を混ぜて乳房の皮下組織へ注入(約30分)
- 回数の見通しも書いています。「残った組織が硬い場合は、2回または3回の脂肪注入が必要になります」「乳房エキスパンダーで皮膚を拡張した後に、第1回目の培養脂肪幹細胞脂肪注入とエキスパンダー(またはインプラント)の挿入を行い、さらに半年後に第2回目」
- 担当医の背景を具体的に書いています。「形成外科専門医である淺野裕子(乳房再建外科部長)が担当します。淺野部長は、2008年よりセルポートクリニック横浜において、東京大学形成外科学教室と共同で開発してきた脂肪幹細胞付加脂肪注入法(CAL法)の多くの臨床経験を積んでおります」。2010年5月にセリューション法、2022年7月に培養脂肪幹細胞付加脂肪注入を開始と、導入時期も明記
- 培養室の清浄度、投与前の品質検査の具体的な項目名、投与する細胞数は確認できませんでした
料金(公式サイトの記載)
- 培養脂肪幹細胞付加脂肪注入(第II種)
- 105万円〜(片側の場合 約110万円)
- 脂肪幹細胞付加脂肪注入(セリューション法・第III種)
- 約113万円(税抜)
- 単純脂肪注入
- 約55万円
- 費用に含まれるもの
- 細胞採取/細胞加工費用/再建手術/入院費用など
- 細胞の凍結保管期間
- 2年間(2回目以降は脂肪採取が不要)
自由診療のため保険適用外です。 2026年8月17日時点で公式サイトに記載されていた金額です。 改定されている場合があるため、必ず受診前に直接ご確認ください。 別途、検査費や薬剤費がかかる場合があります。
18項目の確認結果
全クリニックに同じ基準を当てはめています。 「−」は満たしていないという意味ではなく、公式サイトで確認できなかったという意味です。 基準の中身は採点の基準に全項目を公開しています。
安全性・法令体制27/38点
- 国に届け出た治療計画の番号を公開している :公開あり 10点 「再生医療提供計画(計画番号 PB3220030)が受理されています」と明記
- 細胞を育てる施設の番号を公開している :公開あり 6点 委託先の細胞培養加工施設を「セルポートクリニック横浜 CPC(施設番号: FC3140003)」と番号つきで明記
- 細胞をどこで培養しているかを公開している :公開あり 6点 「治療は亀田総合病院手術室で行なわれ、細胞加工と培養細胞の保存は委託先(セルポートクリニック横浜 CPC)で行われます」と役割を分けて記載
- 院内の設備で細胞を培養している :確認できず 4点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 受けられない場合の条件を公開している :公開あり 5点 受けられない条件を7項目公開(他のがん合併/乳がんの再発転移/HIV感染症が否定できない/コントロール不良な虚血性心疾患・糖尿病・精神障害/アミノグリコシド系抗生剤・ポリエン系抗真菌剤へのアレルギー/20歳未満/医師が不適当と判断した場合)
- 起こりうる副作用を具体的に公開している :確認できず 5点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 急変したときの連携先を公開している :確認できず 2点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
品質管理の開示5/19点
- 投与前の検査項目を公開している :確認できず 9点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 培養室の清潔さの基準を公開している :確認できず 5点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
- 細胞を冷凍保存するかどうかを公開している :公開あり 5点 「増やした幹細胞は品質検査が行われ、凍結保存されます」「細胞の凍結保管期間は2年間としています」と明記
情報の透明性30/30点
- 料金を公開している(総額がわかる) :公開あり 10点 単純脂肪注入 約55万円、セリューション法 約113万円(税抜)、培養脂肪幹細胞付加脂肪注入 約110万円(105万円〜)を比較表で公開
- 医師の経歴・所属を公開している :公開あり 4点 担当医(淺野裕子 乳房再建外科部長/形成外科専門医)の経歴と、CAL法の開発に関わった経緯を明記
- 治療の流れと通院回数を公開している :公開あり 4点 脂肪採取(20〜30分)→委託先で分離・培養・品質検査・凍結保存→再建手術(脂肪吸引約30分+注入約30分)。2回目以降は採取不要と記載
- 治療の実績を公開している :公開あり 4点 2010年5月にセリューション法、2022年7月に培養脂肪幹細胞付加脂肪注入を開始と明記。施設基準年間手術症例数のページも公開
- 治療費以外にかかる費用を公開している :公開あり 4点 費用に細胞採取・細胞加工費用・再建手術・入院費用が含まれると明記し、入院日数や回数で変動することも記載
- 効果の限界やエビデンスの弱さを自ら書いている :公開あり 4点 「乳がんで失われた(または変形した)乳房を元通りに戻すものではなく、何かの手段(材料)を使って乳房を作っていく治療です」と記載
通いやすさ4/7点
- 最寄駅から徒歩5分以内 :公開あり 4点 JR「安房鴨川駅」から徒歩圏(千葉県鴨川市)。外来は亀田クリニック・幕張クリニック・亀田京橋クリニックの3か所
- オンラインで相談できる :確認できず 3点 公式サイトで該当する記載を確認できませんでした
確認日:2026年8月17日/確認先: https://medical.kameda.com/general/patient/lp/breast_reconstruction/index.html (公式サイト)。当サイトは広告掲載を受けていないため、掲載順や点数が金銭で変わることはありません。
届出の内容
| 医療機関名 | 医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県 鴨川市東町929番地 |
| 管理者 | 亀田 俊明 |
| 届出の区分 | 第2種 |
| 届け出ている治療 | 1件 |
届け出ている治療(1件)
国に提出された計画に記載されている治療名です。 ここに載っていない治療を受けられないという意味ではありません (培養上清液のように、そもそも届出の対象外となる治療があります)。
- 培養自家脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた乳癌術後の乳房再建
審査した委員会
再生医療等の提供計画は、医療機関から独立した認定再生医療等委員会の審査を受けたうえで 国に届け出られます。審査を担当した委員会は次のとおりです。
- 先端医療推進機構特定認定再生医療等委員会名古屋
この情報でわかること・わからないこと
| わかること | わからないこと |
|---|---|
|
国に届出をしたうえで再生医療等を提供していること。 どの区分の、どういう名称の治療を届け出ているか。 誰が管理者か、どの委員会が審査したか。 |
治療の効果や成功率。 費用、通院回数、細胞をどこで培養しているか。 医師の経験や、実際の説明の丁寧さ。 |
届出があることは「安全である」ことの証明ではありません。 手続きを踏んでいるという事実にとどまります。実際に検討するときは、 クリニックの選び方と 細胞をどこで培養しているかもあわせてご覧ください。
出典
厚生労働省 再生医療等提供機関一覧(治療)(厚生労働省) を2026-08-14に取得したものです。 届出内容はその後に変更されている場合があります。最新の情報は厚生労働省の一覧、 または各医療機関に直接ご確認ください。